Covestro、上海拠点に大規模な太陽光発電施設を設置、PU複合材のPVフレームを採用

Covestroは、同社が開発した新しい材料を組み込んだ先駆的な分散型太陽光発電施設を上海の生産拠点に成功裏に実装しました。

このプロジェクトで、Covestro Integrated Site Shanghai (CISS) の屋根、駐車場、未使用エリアに30,000平方メートルのPVモジュールが設置されました。この施設は1月下旬に運転を開始し、年間600万キロワット時の電力を現地消費のために生成する予定です。既存のPV施設と合わせると、同サイトの総太陽光発電量は年間650万kWhに達し、約5,000トンの炭素排出削減に繋がる見込みです。これは年間約2,000トンの標準石炭の節約に相当します。

この取り組みは、循環型経済の追求の一環として再生可能エネルギー利用の促進に対する同社の揺るぎないコミットメントを強調しています。2023年には、再生可能エネルギーがCISSの電力使用量の40%以上を占めており、主にCGN New Energyなどの供給業者との複数年の電力購入契約を通じて実現されています。

PU複合材を用いた太陽光パネルのエネルギー効率向上

このプロジェクトでは、部分的にポリウレタン(PU)複合材で作られたフレームを備えたPVモジュールを統合することで、Covestroは材料の専門知識を活用して太陽光発電セクターの動態に貢献することを目指しています。フレームは太陽光パネルモジュールの重要なコンポーネントであり、ガラスのエッジを保護し、シール性能を向上させ、全体的な機械的強度を強化します。

Covestroは、中国の浙江德宜龙(Zhejiang Deyilong)と提携し、Baydur®樹脂製のPU複合フレームを導入しました。これらのフレームは、太陽光発電施設で使用されており、優れた防食性能を示しています。この耐久性は、高湿度や塩霧にさらされやすい地域に最適です。非金属の絶縁材料であるPU複合フレームは、Potential-Induced Degradation (PID)を軽減し、太陽光パネルの発電効率を向上させます。Baydur®複合材は、太陽光パネルに適した材料としてTÜV RheinlandおよびTÜV SÜDによって認定されています。

さらに、PU複合材は、太陽光パネルフレームにおいて伝統的なアルミニウムに比べて製造プロセスがエネルギー集約度が低いため、製造段階から設置段階までのカーボンフットプリントを85%削減します。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/46286

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