発泡体メーカーのNeveonがリサイクル専門企業Brantner Green Solutionsとマットレスリサイクルの合弁事業で提携しました。この2つのオーストリア企業は、同国初のマットレスリサイクル会社になるでしょう。現在、競争当局の承認を待っている段階です。
新会社は、ウィーンから約75km下流のドナウ川沿いのクレムスに設置される予定です。回収センターと連携して、使用済みマットレスを回収し解体します。Neveonと他のパートナー企業は、回収された原材料を利用して、牛舎用マットや防音材などの新しい複合発泡製品を製造します。
オーストリアでは毎年100万個以上の使用済みマットレスが廃棄され、約15万トンのCO2が排出されています。このCO2の約6分の1は焼却時に発生すると、両社は説明しています。
両社によると、オーストリアのリサイクルインフラは、まだ拡大生産者責任(EPR)制度によってサポートされていません。多くの国で導入されているEPRは、リサイクル企業に財政的支援を提供し、製造業者がより環境に優しい製品を生産するインセンティブを創出します。EPRによりより良いリサイクルインフラとより効率的なリサイクルプロセスにつながります。オーストリアではインセンティブに関してまだ改善の余地がありますが、これがあれば循環型経済をさらに迅速に促進できるとみられています。