Evonik、南京で特殊アミン生産拡張の起工式を実施

 Evonikは2024年11月8日、中国南京で特殊アミンの生産拡張を目的とした起工式を実施しました。この式典には南京市政府の代表が出席し、ポリウレタンおよびエポキシ硬化剤市場の発展へのEvonikの取り組みを示す重要な節目となりました。今回の拡張は既存の生産拠点における能力を強化し、中国という同社にとって重要な地域でのプレゼンスをさらに高めます。

この拡張は数千万ユーロ規模の戦略的投資により実現するもので、Evonikはこれを通じて、コスト効率の高い原材料へのアクセスを強化します。中国での生産を拡大することで、競争力の向上、市場効率の改善、生産ネットワークの最適化を図り、将来的な市場成長に対応する基盤を築きます。この取り組みは、製品ポートフォリオをさらに差別化するというEvonikのグローバルな特殊アミン戦略とも一致しています。

南京工場の特徴と環境への配慮

南京工場はグリーン電力を活用して稼働し、建築、自動車、家具といった産業向けにアミン系添加剤を生産しています。これらの添加剤は、ポリウレタンフォーム形成の際に重要な触媒として機能します。さらに、革新的な触媒技術により、臭気や揮発性有機化合物(VOC)の排出を削減します。2023年11月、Evonikは南京市当局と工場拡張に関する意向書に署名し、2026年の建設完了を目指しています。

 このアミン拡張プロジェクトは、建築、自動車、家具、消費財市場において、高性能なアミン系添加剤を提供し続けるための重要な鍵となるでしょう。中国での生産能力を拡大するとともに、日本やシンガポールの他の拠点を強化することで、地域全体における持続可能なポリウレタン添加剤の需要に、より効果的に対応できるようになります。」

中国政府との協力の進展

南京市政府との協力関係は、地元政府関係者が出席した今回の起工式によって、その成功がさらに実証されました。この拡張計画は、中国におけるコスト効率の高い生産拠点を活用することで競争力を高める、Evonikの戦略と一致しています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/52184

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