FLS、デルマス(南アフリカ)のポリウレタン工場大規模改修を完了

フローシート全般の鉱物処理サプライヤーであるFLSは、ムプマランガ州デルマス(南アフリカ共和国)のポリウレタン工場における大規模な改修を完了し、同社の先進的な耐摩耗材料「NexGen」の生産における世界的拠点として位置付けました。この拡張は、サプライチェーンの強化、製造効率の向上、そして持続可能性を推進するために設計された、より広範な近代化プログラムの一環となっています。

拡張の中心にあるのは、NexGenスクリーンメディア専用のインフラです。これは従来のゴムやPUパネルに比べ最大3倍の耐用寿命を現場試験で示したポリウレタン配合です。従来、高衝撃・高摩耗環境ではゴムが標準的に使われてきましたが、NexGenは広範な研究開発を通じて生まれた、ゴムの性能を3倍上回るポリマーです。NexGenの高い引張強度、優れた耐摩耗指数、そして卓越した耐衝撃性は、保守性を損なうことなく、より大きな開口部の設計を可能にしました。

浮選スペア部品や立型ミルライナーといった大容量部品のニーズに応えるため、毎分42kgの処理能力を持つ高能力注入ラインも稼働を開始しました。これは2019年のアップグレードに続くもので、その際には6軸加工センター、パネルインサート用のロボット溶接、ウェッジワイヤ製品用のCNC制御スパイラル溶接ラインが導入されています。

デルマス工場は原材料処理から社内加工、最終組立、工場受入試験までの完全な垂直統合を提供しており、より厳格な品質管理と迅速なリードタイムを可能にしています。

エネルギー効率も再設計における重要な焦点となっています。各鋳造テーブルには個別の温度制御が導入され、不要な加熱を避けることでFLSのカーボン削減目標を支援しています。2024年には300kWの太陽光発電設備がデルマスに設置されており、2026年にはさらに500kWを追加し、蓄電システムも導入する計画です。

NexGenの機械的利点を適切な開口設計と組み合わせることで、古い工場でも設計時の仕様を超える材料処理を行いながら、より長い使用寿命と優れた性能を実現可能となります。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/57422

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