2025年7月27日夕方、福岡県大牟田市にある三井化学の大牟田工場で塩素系ガス漏れが発生しました。7月28日に発表された同社の2回目の公式声明によると、事故は午後5時31分ごろ、工場内の脱ガスタワー付近のガス検知器が作動したことから始まりました。直ちに緊急停止手順が開始され、漏洩を抑えるため散水が行われました。
7月28日午後3時時点で、警察や消防関係者を含む合計82人が医療処置を受けており、このうち11人が経過観察のため入院しています。被害状況の評価は続いており、TDI生産設備は完全に停止したままで、再稼働の時期は未定です。
三井化学は緊急対応委員会を設置し、関係当局と協力して事故原因の調査を進めています。同社は今後の再発防止に向けて適切な対策を講じるとしています。製品供給への影響については、在庫水準を含めて現在評価中です。