コベストロ社はポリウレタンディスパージョン(PUD)とエラストマーの需要増に対応するため、上海にあるコベストロ総合サイト内にて、2つの新工場増設に着工しました。上海のサイトは、2001年以来、36億ユーロを投じて建設されてきたものです。このサイトは11の工場から成り、ISCC PLUSマスバランス認証を取得し、再生可能エネルギー由来の原料から、より大量の製品を顧客に供給できるようになりました。
コベストロ社は2035年までに気候変動に左右されない事業運営を目指しており、新施設は新施設は2023年に稼働を開始する予定で、世界的な需要の高まりに応える予定です。
PUDは、自動車、建築、家具、靴、包装など幅広い用途で、より環境適合性の高い塗料や接着剤に使用されています。例えば、コベストロのBayhydrolとBayhythermの原料は、自動車のOEMや再塗装用のベースコート、木材や家具のコーティング、堅牢なフロアコーティングに使用されており、Dispercoll Uを配合した接着剤は、自動車産業だけでなく家具や靴の製造にも使用されています。
ポリウレタンエラストマーは、風力発電から太陽エネルギー、マテリアルハンドリングまで幅広い産業で使用されており、中国およびアジア太平洋地域では、柔軟性と耐久性に優れた材料として、国内総生産や川下産業の需要が急速に成長しています。
コベストロ社は、今回の投資により、より環境に適合したコーティング剤や接着剤に対する世界的な需要の高まりに対応する態勢をさらに整えることになります。この分野のグローバルリーダーの1社として、お客様が溶剤系製品に代わる、より持続可能で優れた特性を持つ水系システムの潜在需要を今後も開拓していきたいと述べています。