BASF、日本の2050年カーボンニュートラル目標に向け、CO2回収技術を進化させる

BASFジャパン株式会社は、日揮株式会社が共同開発した高圧再生式CO2回収技術HiPACT®が、日本最大級の探鉱・生産会社である国際石油開発帝石株式会社の「柏崎クリーン水素・アンモニアプロジェクト」で採用されることを発表しました。

本プロジェクトは、国産天然ガスからブルー水素/アンモニアを製造し、国内の枯渇ガス田でCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)を一貫して実施、水素を発電やアンモニア製造に利用する、日本初の実証プロジェクトです。このプロジェクトは、日本の政府機関である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から資金提供を受けています。

HiPACT®の技術を応用し、国産天然ガスを原料とする水素製造設備のプロセスガスに含まれるCO2を効率的に回収・回収することを目指します。製造設備は、日揮株式会社が新潟県柏崎市平井地区に建設し、2025年の稼働開始を予定しています。回収したCO2は、CCUS技術によるガス回収強化(EGR)を活用して、枯渇したガス田の貯留層に注入される予定です。

HiPACT®は、大気圧以上のCO2オフガスを放出することで、従来技術と比較して、CO2回収・圧縮コストを最大35%削減することが期待されます。これは、高温耐久性とCO2吸収性能に優れているためです。CO2を省エネルギーで地下に貯めることができるため、炭素回収・貯留(CCS)において最大の効果が期待されます。

BASFのガス処理技術は、世界中で500以上のリファレンスプラントで使用されており、この分野で50年以上の経験を有しています。OASE®は、天然ガス、合成ガス、排ガス、バイオガスなど、幅広い用途に対応するCO2回収技術です。HiPACT®は、CCSを搭載した天然ガスや合成ガス処理、あるいはCO2-Enhanced Oil/Gas Recovery(EOR/EGR)を対象とした特殊ソリューションです。HiPACT®とOASE®は、バリューチェーンにおけるコスト削減と持続可能性の両方に大きく貢献する製品です。

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