PPGは、航空機のシーリング、塗装、表面処理を手がけるフランスの企業グループであるSatysと提携し、OEM(相手先ブランドによる生産)航空機部品の電気塗装(eコート)を提供すると発表しました。この契約に基づき、Satysはフランスのデュニーにある施設に PPG エアロクロン e コートプライマーシステムを設置します。
PPGのエアロクロン技術では、航空機の金属部品をクロムフリーの電気塗装用プライマーの浴槽に浸し、電流を流して塗装するため、表面の仕上がりが均一で、塗膜の厚さが一定になり、硬化した塗膜に垂れや流れ、たるみが生じません。また、従来のスプレー塗料よりも少ない量で書こうが可能です。eコートは持続可能な水系システムであり、廃棄物を最小限に抑え、揮発性有機化合物(VOC)を低減し、塗料使用量の低減による軽量化により航空機の燃料消費量削減に貢献します。
デュニーに設置される2,100ガロン(8立方メートル)のeコート・タンクはヨーロッパ最大で、一人の作業者が一度に複数の部品を塗装できるため、工程の効率がさらに高まります。コーティングされた部品は耐食性・耐薬品性があり、業界標準の前処理剤や上塗り剤と互換性があります。