BASF、Huntsman、中国パートナー、中国漕涇鎮でMDI共同生産を分離

MDIはポリウレタンの製造における重要な前駆体であり、自動車産業や建設産業、冷蔵庫などの家電製品、履物などに使用される汎用性の高いポリマーです。

このたび、BASFとHuntsmanは、中国のパートナー企業である上海華誼(集団)有限公司、Sinopec上海高橋石油化学有限公司、Shanghai Chlor-Alkali Chemical Co., Ltd.とともに、中国曹井市にある合弁MDI(以下、SLIC)でのMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)合弁生産を分離することを発表しました。今後、両社は中国・曹井にある2つのMDI工場をそれぞれ独立して運営することになります。Huntsmanは上海クロルアルカリ化学有限公司と、BASFは上海華誼(集団)有限公司およびシノペック上海高橋石化有限公司と、それぞれMDIプラントの1つを引き継ぎます。 

Huntsmanは、Shanghai Chlor-Alkali Chemical Co., Ltd.とともに、2006年に商業生産を開始したオリジナルのMDIプラントと、2018年に追加されたMDIの前駆体である塩素を製造するための塩化水素リサイクルユニットを所有・運営します。Huntsmanは曹井の施設に加え、オランダのロッテルダムとルイジアナ州のガイスマーで世界規模のMDI生産・分割施設を運営しています。

BASFは、前駆体であるアニリンとニトロベンゼンの製造設備を含め、2018年に追加されたMDIプラントを所有・運営すします。現在合弁事業で雇用されている従業員は全員、それぞれの組織に移籍することになります。BASFは曹井の工場に加え、中国の重慶、韓国の麗水、ベルギーのアントワープ、ルイジアナ州のガイスマーでMDI生産拠点を運営しています。合弁会社の再編により、BASFのMDIの世界生産能力は約190万トンとなります。

新たな操業体制は準備中であり、2023年第4四半期中に発効する予定で、規制当局の承認、許認可、その他の慣例的な条件が保留されています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/39000

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