Chromaticは米国で樹脂、ドイツでプリンターを製造しています。同社のRX-Flowプリンターは反応性化学を用いた耐久性のあるウレタン素材を使用しており、ガラスや布などの基材にプリントすることが可能です。この手法により、一体型の窓組立の製作や、自転車用パンツに3Dプリントでパッドを追加するなどの新しい可能性が広がります。また、実用的かつ大量生産が見込まれる蛇腹、ブラダー(膀胱形容器)、ケーブルグロメットといった製品にも焦点を当てています。これらの製品は、ビルドボリュームが348 x 543 x 194 mmから80 x 1040 x 194 mmの範囲で製造可能です。Chromaticは現在、140°Cまで耐熱性があり、引張強度を向上させたり、耐油性を持つものなど12種類の材料を提供しています。
Chromaticは、自動車や航空業界だけでなく、あまり注目されていない産業市場にも大きな機会を有しています。衝撃を和らげたり、動きを減少させる小さな部品が数多く存在し、それらの中には高価で重要なものもあります。配線に必須なケーブルグロメットもあります。短期生産、ブリッジ製造、新しい形状、サプライチェーンの回復力においても大きな可能性が広がります。従来、耐久性のあるエラストマー部品の製造は困難でしたが、Chromaticが空気保持や耐久性のある製品に特化したニッチ市場を確立すれば、さまざまな市場で大規模な供給を見込むことができるとみられています。Chromaticはこれまで1,500万ドル以上の資金を調達しています。