帝人、バイオマス由来ポリカーボネートの販売を開始

帝人は、バイオマス由来のビスフェノールA(BPA)を原料とするポリカーボネート(PC)樹脂の生産について、国際的な持続可能性と炭素認証制度(ISCC)のISCC Plus認証を日本で取得しました。PC樹脂のISCCプラス認証取得は、日本企業では帝人が初めてとなります。今回認証されたバイオマスPC樹脂は、従来の石油由来のBPAを原料とする樹脂と同等の物性を有しており、自動車のヘッドランプや電子部品などの商業用途に使用することが可能です。

帝人は、2023年1月30日より、松山事業所および三原事業所において、バイオマスナフサを原料とするBPA含有バイオマスPC樹脂の製造・販売を開始しました。マスバランスアプローチ法では、バイオマス由来の原料が石油由来の原料と混合されて最終製品になるなど、複雑なバリューチェーンを通じて原料の追跡を検証することが可能です。

今回、環境対応型PC樹脂の発売を機に、帝人は「サーキュラー・マテリアル(CM)」という新しい製品ラインアップを立ち上げ、バイオマス由来PC樹脂の新製品を「パンライトCM」「マルチロンCM」というブランドで訴求しています。

パンライトCMは、ニートポリマー、シート、フィルム、コンパウンドの形態で提供されます。マルチロン CMは、帝人のPC/ABSベースのポリマーアロイです。

また、Sabicは最近、バイオベースのPCコポリマーを発表し、すでに中国ブランドのrealmeが新型スマートフォンGT 2 Proのバッテリーカバーに採用しました。LNP Elcrin EXL7414Bコポリマー樹脂は、拡大するポートフォリオの中で、ISCC Plus認証を取得した最初のサビックグレードです。この樹脂は、廃棄物由来のバイオベース成分を50%以上配合しており、マスバランスのアプローチによれば、食物連鎖と競合することはありません。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/34336

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