DOMO Chemicalsと三菱自動車、電動工具と家電製品向けに初のPA/TPE複合材料を発表

持続可能なポリアミドのリーダーであるDOMO Chemicals社(以下DOMO)は、電動工具および家電製品分野向けの革新的な循環型材料を発表しました。この画期的な商材は、PA6とTPEの新しい組み合わせで構成され、無限の色の選択肢とバージンPA6材料と同じ機械的特性を提供します。 

DOMOと三菱化学グループ(MCG)パフォーマンスポリマーズ事業部との共同プロジェクトの成果であるこの新しい複合材料は、優れた接着性と触感を初めて実現しました。また、リサイクル材料原料の使用により持続可能性の向上も実現しています。 

TECHNYL® 4EARTH® C1E 249 SIL1 V30 RD 3202は、RAL 3202の赤色をした30%リサイクルポリアミドで、MCGのために特別に開発されました。MCGは、2液(2K)用途の新しいサーキュラー熱可塑性エラストマー(TPE-S)コンパウンドの付加価値を高めるために、リサイクル含有量のあるポリアミドを要求しました。

DOMOのTECHNYL® 4EARTH® ポートフォリオは、再生ポリアミドソリューションの広範な製品ラインアップで構成されており、PA6およびPA66をベースとし、リサイクル技術や原料の違いにより、再生率や充填材の割合が異なり、特定の顧客ニーズに対応するようになっています。 

過去の市場では、最も一般的な電動工具の色の要件を満たすことができる再生ポリアミドグレードが求められていました。カスタマイズされた色は、最終消費者のブランド認知度を高めるため、製品デザインの特徴の重要な部分です。DOMOの持続可能なポリアミドの幅広いポートフォリオは、2K用途向けの新しいサーキュラーTPEコンパウンドの価値をポリアミドと相乗的に高める適切な材料となります。 

相乗効果 

このTPE/PA 2K成形ソリューションの代表的な用途には、電動工具や家電製品のハンドルやベースなどがあります。その他の用途としては、医療機器、小型家電、電気・電子機器、メガネフレーム、スポーツ用品などがあります。エンジニアリング・プラスチックの上にTPEをオーバーモールドとすることで、最終用途での性能が向上し、これらの消費者製品のブランド認知度の向上に繋がっています。 

PAとTPEのオーバーモールドの組み合わせは、いくつかの利点をもたらしました。ポリアミドが提供する高い耐薬品性と非常に優れた機械的特性を備えた低密度の材料と、TPEのソフトな手触り、優れたグリップ性、消音性の組み合わせです。どちらの材料も、一般的に消費財用途で求められる優れた表面品質を提供します。設計によっては、TPEは湿気、ほこり、空気に対する密閉性も確保できます。

MCGのTEFABLOC™ TG0174465Aは、リサイクル材を30%使用したTPE-Sコンパウンドで、PA6、PA66、PA6.10などのエンジニアリング・プラスチックに接着することができます。この材料は、接着剤を追加することなくPA6およびPA66に直接オーバーモールドすることができ、DOMOのTECHNYL® 4EARTH®と完璧にマッチします。

技術的なプロセス 2K成形  

成形品の製造には、多種多様な熱可塑性プラスチックが使用される。熱可塑性プラスチックの選択は、最終用途で必要とされる機能的性能によって決まります。1つの特定の材料で要件を満たせない場合、2つ以上の熱可塑性プラスチックを組み合わせてギャップを埋めることができます。二液(2K)射出成形は、その高い生産性と汎用性により、徐々に重要性を増し、機械的固定、溶剤接着、溶接、接着剤接着、プレス/スナップフィット・アセンブリーなどの古い方法に取って代わってきました。2液射出成形は、2ショット成形またはオーバーモールド成形とも呼ばれ、2つの独立した射出ユニットを備えた機械で構成されます。

TEFABLOC™ TG0174465AとTECHNYL® 4EARTH®(再生強化PA6、ガラス繊維30%、鮮やかな赤色)の接着強度は、市場の要求を満たすように最適化されており、バージンベースの材料に匹敵します。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/41855

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