旭化成、三井化学、三菱ケミカルの3社は、西日本に保有する計2つのエチレン製造施設に関し、2030年をターゲットとしたカーボンニュートラルの実現と生産能力の最適化を図るため、有限責任事業組合(LLP)を設立し、関連検討を加速します。
昨年発表された2つの関連発表¹にあるように、3社は、石油資源に代わるバイオマス由来原料や低炭素燃料への転換、将来的な能力削減の可能性を含む最適化された生産体制の確立など、エチレン製造設備のカーボンニュートラルを推進するための具体的な施策について議論を進めてきました。議論は、実施のタイムライン、各参加企業の役割、および最も適切な共同運営事業体の形態に及びました。
その結果、3社は、連携を深め、実行段階に進むためにLLPを設立し、さらなる検討を加速すべきであると判断しました。LLPを通じて、3社はカーボンニュートラル実現に向けた施策を実行し、2030年をターゲットに高い競争力を持つエチレン生産体制の実現を目指します。
LLPの概要
項目 | 内容 |
名称 | 瀬戸内エチレンLLP(Setouchi Ethylene LLP) |
事務所の所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目1番1号 |
出資額 | 150万円 |
出資比率 | 旭化成:三井化学:三菱ケミカル = 1:1:1 |
設立年月日 | 2025年8月19日 |
取り組み内容 | (1) パートナーが西日本に保有するエチレン製造設備のカーボンニュートラル実現および将来的な能力削減の可能性を含む生産体制最適化に関する検討 |
(2) エチレン製造設備の共同運営のための、パートナーによる共同運営事業体の設立に関する検討 |
¹「旭化成、三井化学、三菱ケミカル、西日本におけるエチレン製造設備のカーボンニュートラルに関する共同F/Sを開始」(2024年5月8日)および「旭化成、三井化学、三菱ケミカル、西日本におけるエチレン製造設備のカーボンニュートラルに関する共同F/Sを前進」(2024年11月8日)
