BASFとEvonik、バイオマスバランスによる低炭素アンモニアの初納入を発表

BASFとEvonikは、バイオマスバランス法(BMBcert™)を用いたアンモニアの初回納入について合意し、両社が低炭素フットプリント(PCF)製品の提供に向けた取り組みを強化していることを明らかにしました。この製品により、BASFは標準的な製品と比較して少なくとも65%のPCF削減を達成します。

BMBcertアンモニアとは

BMBcertアンモニアは、BASFのバイオマスバランス法に基づき、化石資源を再生可能な原料に置き換えた製品です。これにより、従来の性能を保ちながら、持続可能な製造プロセスが実現されます。さらに、再生可能エネルギーによる電力を使用することで、製品のPCFをさらに低減しています。

Evonikの持続可能な製品展開

Evonikは、BMBcertアンモニアを利用し、次のような製品を開発しています:

  • VESTAMIN® IPD eCO: 工業用床材、船舶用塗料、腐食防止塗料向けのエポキシ樹脂用硬化剤。
  • VESTAMID® eCO Polyamide 12: 靴底、サングラス、ガス管、安全関連の自動車部品などに使用される高性能ポリアミド。

「eCO」という名称は、EvonikがCO2削減を目指していることを表しており、持続可能性を犠牲にすることなく従来の性能を維持する製品を提供しています。

持続可能性へのコミットメント

Evonikは、2030年までにScope 1および2の排出量を25%、Scope 3を11%削減する目標を掲げています。2050年には気候中立を目指し、パリ協定に基づく科学的目標イニシアチブ(SBTi)によって承認された取り組みを進めています。

一方、BASFはモノマー部門において、2025年までに主要製品ラインごとに循環型または低PCFの選択肢を少なくとも1つ提供することを計画しています。

持続可能な化学業界への道

このコラボレーションは、化学業界が化石資源から再生可能資源への転換を加速させ、より持続可能な経済を実現するための重要な一歩を示しています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/51174

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