生分解性プラ結晶性

PBAT

Polybutylene Adipate Terephthalate / ポリブチレンアジペートテレフタレート

しなやかさと生分解性を兼ね備え、環境負荷低減に貢献する樹脂

比重

1.25

ガラス転移温度Tg (℃)

N/A

融点 Tm

110~

特徴

柔軟性生分解性

解説

石油化学原料であるアジピン酸、テレフタル酸と、1,4ブタンジオールから製造される、生分解性をもつ脂肪族芳香族ポリエステル。自然界で微生物によって、水と二酸化炭素に分解される。

ポイント

  • LDPEに近い物性で、フィルム化されて使用
  • PBATを主体とする生分解マルチフィルムは、農作物収穫後に土壌にすき込むことによって、フィルム回収の労力削減に寄与する
  • 近年全成分における植物由来化の研究が進行中。

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用途と採用理由

農業用マルチフィルム

PBATはLDPEに近い柔軟な物性でフィルム化しやすく、農地を覆うマルチフィルムに適する。使用後は鍬で土にすき込めば微生物が分解するため、回収・廃棄の手間を省け、農作業の負担と環境負荷の両方を軽減できる。

出典 https://www.basf.com/jp/ja/products/plastics-rubber/bioplastics.html

コンポスト袋

製膜性に優れ薄く均一なフィルムに加工しやすく、ごみ袋やコンポスト袋に向く。中身の生ごみと一緒にそのまま堆肥化でき、生分解性により袋を取り除く手間なく分解されるため、有機物の資源循環をスムーズにする。

出典 https://www.basf.com/jp/ja/products/plastics-rubber/bioplastics.html

梱包フィルム

コーンスターチなど植物由来原料との相溶性が高く、配合してもフィルム化しやすい。バイオマス比率を高めつつ柔軟で破れにくい包装材を作れるため、緩衝材や梱包用途で石油系プラの代替として活用が広がっている。

この樹脂に詳しいエキスパート

城井 顕一

城井 顕一

Kenichi Joi

高分子基礎、樹脂技術・品質・法令などの領域で教育支援も担う技術ハブ人材。既存品では満たせない特殊スペックには、カスタム材料開発を主導。専門用語を平易に翻訳する技術広報の経験も持ち、バイオ材の発展のため選定支援を担う。得意分野は、化学繊維開発全般。

林 騏驊

林 騏驊

Qihua Lin

ポリマーグローバルアカウント事業部バイオプラスチックビジネスリーダー。 バイオプラスチックス選定・グローバル法規制対応・グローバル市場及び市況動向に関する知見に強み。官・学プロジェクトにも参画し、顧客製品設計段階から柔軟な取組提案が可能。

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