スーパーエンプラ非晶性

PAR

Polyarylate / ポリアリレート

高い透明性と耐熱性を兼ね備え、過酷な環境でも性能を発揮

比重

1.21

ガラス転移温度Tg (℃)

193℃

融点 Tm

N/A

特徴

寸法安定性耐衝撃性難燃性耐候性弾性変形回復特性電気特性耐薬品性射出成形性難

解説

ビスフェノールAとジカルボン酸クロライドとの界面重合により得られる。ユニチカが世界に先駆けて上市した日本生まれプラスチックであり、現在もユニチカがオンリーワンサプライヤーである。

ポイント

  • 耐熱性が193℃と高い非晶性の透明樹脂。その他、高衝撃強度、耐候性、耐クリープ性などを特長とする。
  • ポリカーボネート樹脂に性能が類似しており、ポリカーボネート樹脂の耐熱性、耐薬品性が不足する際に利用されるケースが多い。
  • 耐熱性を更に高めたリフロー対応グレード(Tg265℃)や、ポリエステルとのアロイにより耐薬品性を改良したアロイグレードもラインナップされている。

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用途と採用理由

自動車ランプ リフレクタ

PARは耐熱性が193℃と高く、ランプの熱源近くでも変形せず形状を保てる。溶けると流動性がよく薄肉に成形できるため軽量化にも効く。熱に耐えながら光を反射させる必要がある自動車ランプの反射板(リフレクタ)に向く。

出典  ユニチカ㈱

センサーレンズ、センサーカバー

PARはセンサーが使える高い透明性をもち、油やアルコールなどの薬品にも侵されにくい。調色技術で外観や透過させる波長を調整できるため、光を通しつつ汚れや薬品に耐える必要があるセンサーのレンズやカバーに使われる。

出典  ユニチカ㈱

インプラントキットケース

PARは耐熱性に加え、高温の水蒸気にさらされても劣化しない耐湿熱性をもち、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)に耐えられる。中身が見える透明性も備えるため、繰り返し滅菌して使う歯科インプラント器具の収納ケースに向く。

出典  ユニチカ㈱

この樹脂に詳しいエキスパート

城井 顕一

城井 顕一

Kenichi Joi

高分子基礎、樹脂技術・品質・法令などの領域で教育支援も担う技術ハブ人材。既存品では満たせない特殊スペックには、カスタム材料開発を主導。専門用語を平易に翻訳する技術広報の経験も持ち、バイオ材の発展のため選定支援を担う。得意分野は、化学繊維開発全般。

林 騏驊

林 騏驊

Qihua Lin

ポリマーグローバルアカウント事業部バイオプラスチックビジネスリーダー。 バイオプラスチックス選定・グローバル法規制対応・グローバル市場及び市況動向に関する知見に強み。官・学プロジェクトにも参画し、顧客製品設計段階から柔軟な取組提案が可能。

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