生分解性プラ結晶性

PHA

Polyhydroxy alkanoates / ポリヒドロキシアルカン酸

微生物が生み出し自然に還る、次世代バイオプラスチックの注目株

比重

1.21 (PHBH)

ガラス転移温度Tg (℃)

0℃

融点 Tm

126~

特徴

コンポスト生分解性海洋生分解性

解説

PHA:ポリヒドロキシアルカン酸は、微生物が体内に蓄積するポリマーを精製して生産される「微生物産生ポリエステル」の総称で、以下のようなさまざま共重合体が存在する。
PHB:ポリ3-ヒドロキシブタン酸、またはポリ3ーヒドロキシ酪酸
PHV:ポリヒドロキシ吉草酸、またはポリ3‐ヒドロキシペンタン酸
PHH:ポリヒドロキシカプロン酸、またはポリ3-ヒドロキヘキサン酸
PHO:ポリヒドロキシカプリル酸
PHBH:ポリ3-ヒドロキシブタン酸-co(共重合)-3-ヒドロキシヘキサン酸
バイオ由来であり、生分解可能なバイオプラスチックでもある。

ポイント

  • 微生物由来のバイオマスプラスチック。
  • 土中で生分解し易いのはもちろん、海中においても生分解性を有する。
  • PHAの中で基本ポリマーとなるPHBは、「融点」と「分解開始温度」が近接しており、加工温度範囲が狭いため、単独で成形材料として使用するのではなく、種々のPHA共重合体や他の生分解性樹脂に対し、成形加工性の改善のための結晶化核剤として使用されている。

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用途と採用理由

レジ袋

土中だけでなく海中でも分解する数少ない素材。万一海へ流出しても海洋微生物が分解するため、回収されにくく散乱しやすいレジ袋の海洋プラ汚染対策として有効。

カトラリー(スプーン、マドラー、フォーク、ナイフ)

海洋生分解性をもつ。屋外イベントやテイクアウトで使い捨てられても自然界で水と二酸化炭素に分解されるため、使い捨て食器の環境負荷を抑えられる。

ストロー

海洋を含む自然環境で生分解する。脱プラの象徴として規制対象になりやすいストローを、紙とは異なる使用感を保ちつつ海洋汚染リスクの低い素材へ置き換えられる点が評価される。

この樹脂に詳しいエキスパート

城井 顕一

城井 顕一

Kenichi Joi

高分子基礎、樹脂技術・品質・法令などの領域で教育支援も担う技術ハブ人材。既存品では満たせない特殊スペックには、カスタム材料開発を主導。専門用語を平易に翻訳する技術広報の経験も持ち、バイオ材の発展のため選定支援を担う。得意分野は、化学繊維開発全般。

林 騏驊

林 騏驊

Qihua Lin

ポリマーグローバルアカウント事業部バイオプラスチックビジネスリーダー。 バイオプラスチックス選定・グローバル法規制対応・グローバル市場及び市況動向に関する知見に強み。官・学プロジェクトにも参画し、顧客製品設計段階から柔軟な取組提案が可能。

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