汎用プラ結晶性

PET

Polyethylene Terephthalate / ポリエチレンテレフタレート

ペットボトルから食品包装まで、暮らしを支える透明素材

比重

1.38

ガラス転移温度Tg (℃)

70℃

融点 Tm

260℃

特徴

耐熱性電気絶縁性耐薬品性難燃性難寸法安定性難耐低温性射出成形難

解説

テレフタル酸とエチレングリコールとの重縮合体。結晶性樹脂で、結晶化度が低い状態だと透明で耐熱性は低いが、結晶化度を上げると耐熱性も上がる。
・C-PET(結晶性PET):徐冷したもの 不透明だが、耐熱性が有る(220℃位)
・A-PET(非晶性PET):急冷成形したもの 透明だが、耐熱性が無い(60℃位)
・G-PET(非晶性PET):エチレングリコールに一部をシクロヘキサンジメタノールに代替、結晶化を阻害させたもの
・GF-PETは、PETをガラス繊維強化した射出成形用材料

ポイント

  • 単体での衝撃強度は小さく、糸やフィルムなど延伸されることで強度が上がる
  • PETで作るポリエステル糸は、非常に強い繊維で、肌触りが良く、速乾性があり、抗シワ性、耐摩耗性、染色性等に優れるので、合成繊維として最も大量に使用される。
  • ナチュラル材は、押出・紡糸・ブロー成形に向き、射出成形には不向き

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用途と採用理由

卵パック

PETは使用済みボトルを再原料化しやすく、透明なA-PETシートとして再利用できる。延伸して薄く成形しても十分な強度をもち、中身が見える透明性も備えるため、リサイクル性と視認性が求められる卵パックに適している。

服(ポリエステル繊維)

PETは溶かして細い糸に紡ぎやすく、染料も乗りやすいため鮮やかに着色できる。延伸により強く、肌触りや速乾性・抗シワ性・耐摩耗性にも優れるので、合成繊維として最も多く使われ衣料用のポリエステルに向く。

PETボトル

PETはブロー成形で中空のボトルに成形しやすく、透明で中身を確認できる。さらに結晶化させると耐熱性が高まり、加熱した飲料を入れるホット充填にも対応できるため、飲料容器として広く使われている。

この樹脂に詳しいエキスパート

城井 顕一

城井 顕一

Kenichi Joi

高分子基礎、樹脂技術・品質・法令などの領域で教育支援も担う技術ハブ人材。既存品では満たせない特殊スペックには、カスタム材料開発を主導。専門用語を平易に翻訳する技術広報の経験も持ち、バイオ材の発展のため選定支援を担う。得意分野は、化学繊維開発全般。

林 騏驊

林 騏驊

Qihua Lin

ポリマーグローバルアカウント事業部バイオプラスチックビジネスリーダー。 バイオプラスチックス選定・グローバル法規制対応・グローバル市場及び市況動向に関する知見に強み。官・学プロジェクトにも参画し、顧客製品設計段階から柔軟な取組提案が可能。

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