エンプラ結晶性

PBT

Polybutyleneterephthalate / ポリブチレンテレフタレート

電装化が進む社会を支える縁の下の存在

比重

1.31

ガラス転移温度Tg (℃)

40℃

融点 Tm

230℃

特徴

耐薬品性強靭性GF入り耐熱性射出成形性電気絶縁耐性寸法安定性難

解説

テレフタル酸と1,4-ブタンジオールの縮重合によって合成される。基本構造骨格の中にエステル結合(-COO-)を持つ為、高温高湿度下環境においては、加水分解がおこり、強度が低下する。

ポイント

  • 電気絶縁耐性が高く、吸水率もPAに比較して小さ目で、寸法安定性があり、電気電子コネクター用途に幅広く使用されている
  • ガラス繊維強化され、剛性・耐熱が必要な用途にも対応する
  • 同様の結晶性ポリエステル系樹脂としてGF強化PETがあるが、耐熱性がPBTより高いものの、射出成形性はPBTの方が良い

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用途と採用理由

コネクター

PBTは電気絶縁性が高く、表面に電流が流れ込むトラッキングにも強い電気特性をもつ。難燃剤を加えやすく燃え広がりにくいうえ、ガラス繊維強化で高温にも耐えるため、電気を確実に絶縁する電子部品のコネクターに向く。

ヘッドライトハウジング

PBTは強度のバランスがよく電気絶縁性や耐熱性を備え、ランプの熱や振動にも耐えられる。射出成形性が良く複雑な形状もきれいに量産できるため、光源や配線を収める自動車ヘッドライトの筐体(ハウジング)に適している。

EV充電器(PBT/PCアロイ)

PBTはPCと混ぜたアロイにすることで、電気絶縁性や難燃性に加え屋外での耐候性を高められる。電気を安全に扱う特性と屋外耐久性を両立できるため、屋外に設置され大電流を扱うEV充電器の部材として使われる。

この樹脂に詳しいエキスパート

城井 顕一

城井 顕一

Kenichi Joi

高分子基礎、樹脂技術・品質・法令などの領域で教育支援も担う技術ハブ人材。既存品では満たせない特殊スペックには、カスタム材料開発を主導。専門用語を平易に翻訳する技術広報の経験も持ち、バイオ材の発展のため選定支援を担う。得意分野は、化学繊維開発全般。

林 騏驊

林 騏驊

Qihua Lin

ポリマーグローバルアカウント事業部バイオプラスチックビジネスリーダー。 バイオプラスチックス選定・グローバル法規制対応・グローバル市場及び市況動向に関する知見に強み。官・学プロジェクトにも参画し、顧客製品設計段階から柔軟な取組提案が可能。

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